先日、「キングセイコーのリュウズがおかしい!」と修理をお預かりさせていただきましたが、
内部の「裏押さえ」のウデが折れている模様です。
これが折れてしまうと、リュウズの切り替えや操作時に、固定力が不安定になるために、リュウズの操作に異常が出て今います。
画像の左に見えるのは、キングセイコー用の裏押さえのパーツです。キングセイコーといっても色々パーツに種類があるため、恐らくこれで合うと思うのですが。。
このパーツは、実はとても貴重です。
また、リュウズでゼンマイを巻き上げる時に、巻き上げてゼンマイを蓄えるストッパー代わりになるコハゼばねに摩耗減りがあります。
ある程度摩耗が進んでいるために、リュウズの巻き上げタイミングによっては、どうしても外れやすい(ストッパーの摩耗欠け部分にきたときに、可動域の限界を超えてしまうためにストッパーのかかる箇所がズレて外れてしまう)箇所があります。
これについては完全修理は出来ないため、ある程度固定力を強めてみましたが、巻き上げには注意が必要です。
リュウズを360度、全巻き回転するのではなく、8割程度くらいずつ巻いて、徐々に全巻きしていただく必要があります。
どうぞよろしくお願いいたします。
