2017年02月21日

キングセイコー、コハゼばねの摩耗欠けあり。貴重なパーツ( ;∀;)

こんにちは!

先日、「キングセイコーのリュウズがおかしい!」と修理をお預かりさせていただきましたが、

内部の「裏押さえ」のウデが折れている模様です。

これが折れてしまうと、リュウズの切り替えや操作時に、固定力が不安定になるために、リュウズの操作に異常が出て今います。

画像の左に見えるのは、キングセイコー用の裏押さえのパーツです。キングセイコーといっても色々パーツに種類があるため、恐らくこれで合うと思うのですが。。
このパーツは、実はとても貴重です。


また、リュウズでゼンマイを巻き上げる時に、巻き上げてゼンマイを蓄えるストッパー代わりになるコハゼばねに摩耗減りがあります。

ある程度摩耗が進んでいるために、リュウズの巻き上げタイミングによっては、どうしても外れやすい(ストッパーの摩耗欠け部分にきたときに、可動域の限界を超えてしまうためにストッパーのかかる箇所がズレて外れてしまう)箇所があります。

これについては完全修理は出来ないため、ある程度固定力を強めてみましたが、巻き上げには注意が必要です。

リュウズを360度、全巻き回転するのではなく、8割程度くらいずつ巻いて、徐々に全巻きしていただく必要があります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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posted by あさちゃん at 13:02| 富山 ☁| 時計修理の実践編 | 更新情報をチェックする