2017年05月09日

自転車で転倒!オメガ時刻異常。トリマーコンデンサー調整(^.^)

こんにちは!

ゴールデンウィーク中に直したお品ですが、オメガ・シーマスターの時間の狂いです。

この時計ですが、実は半年前にオーバーホールさせていただいたのですが、「一週間前に自転車で転倒した時から、一日に40秒ほど遅れるようになった」とのこと。

機械式の場合はそのような遅れが生じる場合があるのですが、クォーツ式でそのようなことが起こるのかなと最初は半信半疑だったのですが、クォーツテスターにかけると、確かに大きく遅れが生じるようになっていました。

内部を開くと、ムーブメントにはまだ時計油も適度にあり、歯車輪列には異常なし。
機械ブロック部には異常なし。オーバーホールの必要はありません。


どうやら電子回路部での異常のようです。


通常でしたら、修理技能士の修理の手を加えられない電子回路やコイルの故障は部品が入らないとお手上げなのですが、
このシーマスターは古いタイプのもので、トリマーコンデンサーがついていました。

トリマーコンデンサーは、精度の遅れや進みを微調整する調整ツマミのようなものです。


現代の簡略化されたプリント基板にはついていないのですが、昔の手の込んだ電子回路には、一部でこのような機能が付与されているものがあります。

ということで、トリマーコンデンサーにより、精度の調整を行い、無事にお返しいたしました。


遅れの原因はやはり、自転車の転倒による時計への衝撃が大きかったのだと考えられます。

内部の精度異常だけでなく、外装のバンド部分のバネ棒も一か所片方が外れていたので、新しいものにサービスで交換しておきました。衝撃の大きさを物語っておりました。輪列の歯車の変形などなくてよかったです。
お客様も顔にお怪我をされていたので、そちらの方が気になりました。お大事になさってください。


それにしても、昔のトリマーコンデンサーは便利ですね!ふつうはクォーツ式は高精度なので、トリマーコンデンサーを微調整するような大きな時刻のズレはないので、コンデンサー調整は久しぶりでしたが、とっても便利な機能で良いですね☆彡

現代の回路にも取り付けてほしいな~。
無理でしょうけどね(;´∀`)

さて、本日も頑張る(^v^)


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posted by あさちゃん at 12:29| 富山 ☁| 時計修理の実践編 | 更新情報をチェックする