2017年05月17日

数十年前の手巻き式キングセイコーのリュウズ巻上異常の修理(^^)v

おはようございます!

先日直させていただきました、古い数十年以上前の手巻き式のキングセイコーです。巻き上げ異常の修理です。

リュウズを手巻きすると、「パチン」という異音とともに巻き戻ってしまうとのこと。

内部を開くと、ゼンマイは別に切れてはいなかったのですが、
ゼンマイを巻き上げたときに巻き戻りを防ぐストッパーの役割をする「コハゼばね」(画像下の丸穴車に接している右側のやや小さな部品。右上の角穴車ではないですよ~。)

このコハゼのバネ圧が長年の使用によって低下しており、大きくリュウズを巻くと外れてしまい、ストッパーがなくなるのでゼンマイが解放状態になって、急激な巻き戻りと異音が発生していました。

一応は、バネ圧を強めて丸穴車へのアタリを強くしてありますが、
コハゼのストッパーの歯先がすでにかなり摩耗しているので、やはり多少の巻き戻りは否めません。

かなりの部分は解消したのですが、やはり数十年前の物ですので、修理といえども時間を巻き戻して新品状態に戻すことはできません。

今ある状態を生かして、最適な状態に持ってくるのが、時計修理の技術です。

この時計に限らず、時計全般は、こまめなお手入れをしないと、部品各処に摩耗、破損が出てきますので、適切なタイミングでのメンテナンスはぜひ行っていただきたいと思います。

ありがとうございました!(^^)v

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posted by あさちゃん at 09:54| 富山 ☁| 時計修理の実践編 | 更新情報をチェックする