2017年05月01日

カルティエのリュウズカバー、バンド噛み合いのご相談。キャンセル。

こんにちは!

ちょっと前にお預かりした時計です。

カルティエのパシャの、リュウズカバーのネジ山痛みによるねじ込み不良と、バンド三つ折り部分の変形・噛み合い不良でした。


ですが、リュウズカバーやバンドに付きましては、外装部品といって、普段のオーバーホールなどの当店の主である内装修理とは、修理の分野が異なります。

外装部品の修理や交換になりますと、メーカーからの取り寄せ(あるいはメーカー修理でないと受付不可品)となるので、非常に高額になります。今回、お見積りをさせていただきましたが、キャンセルとなりました。


今回のようなリュウズやケース、バンド等の外装部品の修理につきましては、どうしてもメーカーと関わらざるを得ず、手間・時間・またご費用についても非常に高額になります。

この部分については、もう少し部品代が安ければと思うのですが、私どもではどうしようもできないため、お客様にはお安くできないので、申し訳ない気持ちがあります。

部品代、もっと安く、種類も多く出してくれればなぁ(-_-)

時計修理は、なかなか難しいです!

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posted by あさちゃん at 12:59| 富山 ☔| 直せないもの | 更新情報をチェックする

2017年03月22日

振り子&音打ち付き柱時計の改造修理に悩む(;´∀`)

おはようございます!

昨日残業し、一日がかりで直した柱時計です。

先週直してしまった時計だったのですが、昨日手直ししたい部分を見つけたので手を加えたところ、
調子がどうもおかしくて、良い状態にするまで一日費やしてしまいました(笑)

本日の朝までしっかり動いてくれているので、あとはガラスに擦れないか、微調整をしていくつもりです。


こちらの修理は元のムーブメントが経年使用により、歯車の摩耗やホゾ穴が広がっていて(摩耗がひどく鏨で打とうとすると、穴が開きそう。)、残念ながら元のムーブメントを復活させることはできません。なので、そのままの修理ではなく、改造修理及び調整といったところです。お客様にご了承いただいております。

ただ単に針が動作するだけではなく、振り子や音打ちをつけています。

しかしながら、文字盤が経年劣化で歪んで針に触れそうになっていたり、内部も大変狭いために、改造修理といえども、大変難しいものでした。

古く歪んだ部品を使いつつ、限られたスペースの中で動かす構造を作っていくのは、頭を悩ませます。

長く動いてくれるように、がんばります!

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posted by あさちゃん at 09:52| 富山 ☁| 直せないもの | 更新情報をチェックする

2017年03月01日

ハンドメイド腕時計、現る!メリット・デメリット(^.^)

こんにちは!

午前中、調子をみてくださいと、真鍮を加工した面白いハンドメイド腕時計をお持ち込みになられました。


ケースと文字盤は真鍮をロー付け溶接し、革バンドを染色して取り付けたものだと思います。ムーブメントは日本製を使っているとの事。

「電池交換しても、すぐに止まる」とのことでした。完全に動作停止。


クォーツテスターにかけると、水晶体自体は発信しておりますので、コイルは切れていません。おそらくムーブメントの油乾燥による止まりか、もしくは加工時のトラブルだと思います。

ムーブメントは日本製と言っておられましたが、最も安価ですが信頼性にはやや低いタイプです。
安いが、いつまで使えるかわからず、使い捨てタイプの腕時計などに多く使われています。。。


当店でオーバーホールして直すことはもちろん可能なのですが、総合メンテナンスとして作業や各種試験に時間をかけるため費用も高くなりますので、
一応お客様には、当店修理よりは、買われたお店に持っていかれた方が安くできる可能性があることをお伝えしました。

当店では上記のように、修理試験にかなりの時間と手間をかけているので、ブランド修理に適していますが、
今回のようにアクセサリーに近い時計の場合は、かえって修理作業代の方が高くつくことがあります。


このお品は、おそらく個人店で作られたものですので、自作の物についてはある程度柔軟にお直しの対応はしてくれると思います。
(たぶん、ムーブ本体を入れ替えしてくれるのではないでしょうか。)


今回のハンドメイドの腕時計は、時計というよりも、どちらかというとアクセサリーに近いと私は思っています。

理由は、実用性が低いこと。その代わりに、デザインの自由さや作る楽しさがあるので。



実は自分も、このような真鍮材料や紙を加工して、腕時計を作ったことがあります。一時期よく話題になっていたので、自分も作ったことがあります。

製作自体はとても簡単で、素人の人も、2時間くらいあれば作れると思います。製作は楽しかったですよ(^-^)

ただ、欠点があります。

まず、
①防水性がない。

②振動等のショックに弱い。
(文字盤とムーブの繋ぎ目も、柔らかい真鍮の溶接のため、ショックで折れたりする場合も考えられる。運動時は、外されることをお勧めします。)

③部品等が破損しやすい。
(今回の時計はラグ部分の溶接がしっかりしていなかったので、長期のご使用や電池交換の際にも、ある程度破損するリスクもある。)

④本体・バンドとも耐久力が低いので、長期間の使用はほとんどできない。

など。 

一言でまとめると、実用性には不向きです。


まず実用性に耐えられないことから、時計修理をしている自分としては、時計としては受け入れがたい面がありました(笑)

時計というよりは、動くアクセサリーといった感じで、本当のところ、内部の構造的にはほぼ使い切りタイプのたため、すっぱり作らないことにしました。

自分の当時の夢は、時計修理によって、良いものを長く使いづづけるためのお手伝いをしたいと思っていたので、実用的でなく長持ちしないハンドメイドウオッチの製造は、自分の夢にはそぐわなかったので。



真鍮を加工したハンドメイドウオッチは、ロー付けが上手になれば、結構簡単に作れます。あとはデザインの問題だけです。自分には、デザイン力はまったくありませんので、奇麗に作られる方はすごいと思います☆彡


ただ、逆に魅力的な点もあって、

メリットとしては、

①お手軽、簡単、楽しく、ある程度自分の自由にデザインできる。(作る楽しさは、修理にはない楽しさがあります!)

②溶液や加工により、味のある風貌に仕上げることができ、一点もののような特別感を味わえる。


③安価に製造できる(1000~2000円くらい!)


お手軽に、自由で、楽しくという面では、素晴らしい側面を持っています。


ポイントを書いていて、これまでは拒否していたのに、急に作りたくなってきたので、自分は勝手ですね(笑)

今度時間が出来たら、作ってみようかな(^.^)

posted by あさちゃん at 15:11| 富山 | 直せないもの | 更新情報をチェックする