🕰️「時の記念日 特別ブログ企画:全10回シリーズ」
第5回:時計修理の現場から【前編】
〜オーバーホールとは何か?〜
こんにちは、あさじ時計店です。
今回は、時計を長く愛用する上で欠かせない作業、【オーバーホール】について、プロの視点からわかりやすくご紹介します。
🔧「オーバーホール」って、なにをするの?
時計の内部には、100個以上の細かい部品が組み合わさって動いています。
これらの部品は、少しずつ油が劣化したり、摩耗したりしていくため、数年に一度の分解掃除=オーバーホールが必要になります。
🪛 オーバーホールの主な工程
①ムーブメント(内部機械)の分解
→ 文字通り、部品をすべてバラバラにします。慎重に、丁寧に。汚れや摩耗の程度、部品交換は必要か。構造も頭に入れたり、記録します。
②洗浄
→ 汚れや古い油を、専用の超音波洗浄機できれいに除去します。
③組み立てと調整
→ 歯車のお手入れをしながら、噛み合わせチェック、輪列に組み上げます。
④注油
→ 決められたポイントに、最適な種類の油を、適正な分量を正確に注油します。多すぎると逆に悪影響。要注意です。
⑤テンプ(心臓部分。ヒゲゼンマイ)の周期を調整し、振動の進み&遅れ、傾きなどを細かく調整します。
⑥運転テスト(歩度・耐久テスト)
→ 日差の確認や、防水性能の確認。
⑦最終チェック
→運転テストで、誤差が大きいようでしたら、⑤、または①からやり直します。
→誤差チェック等、機械の状態の上、許容範囲内であれば、お渡しします。
⏱ オーバーホールは、時計の「健康診断」
「まだ動いてるから大丈夫」と思っていても、内部は傷んでいることが多いのです。
たとえば自動車も、定期的にオイル交換、車検をしますよね。時には突発的なトラブルも生じます。
時計も同じく、内部の環境を整え、破損部分を修理や交換してあげることで、寿命をぐんと延ばすことができます。
🧰 オーバーホールのタイミングは?
一般的には機械式で3~5年に一度、クォーツ式でも5年に一度が目安です。
・精度が落ちてきたり、ゼンマイの巻き上げが重く感じたりしたら、ぜひご相談ください。
・電池式の場合は、電池交換しても、1週間以内に止まるなどする場合は、動く力よりも負担で止まる力が大きいという状態ですので、オーバーホールが必要なタイミングです。
🔧「古い時計だけど、オーバーホールできる?」
🔧「買ったときから一度も見てもらっていない」
そんな時計も、当店でしっかり点検・ご相談承ります。
▶ あさじ時計店
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🕰️ 明日は、第6回「時計修理の現場から【後編】〜ビフォーアフターで見る命の再生〜」をご紹介します!
実際の修理事例を通して、時計がどのようによみがえるのかをお見せします。
posted by あさちゃん at 09:00| 富山 ☁|
時の記念日2025
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